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    山本卓郎
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    大きなテラスの小さな家

山本卓郎建築設計事務所

建築家のアイディアは、住み手の感性やライフスタイルを発想の源とする事で一層豊かになります。この「化学反応」こそ建築家と家づくりをする醍醐味であり、その楽しさ・素晴らしさを体験して頂ければと思います。


住所: 東京都新宿区高田馬場1-18-9-204

TEL : 03-3207-4570
E-mail :info@takuroyama.jp
URL : http://takuroyama.jp/

土地探しも相談可能

敷地の最も良いところをプライベートな外部空間として確保し、そこから採光や通風などの恩恵を最大限引き出せるよう建築内部を構想する、という手法を取っています。よって、建物の中だけに留まらない広がりのある居住空間を作ることができます。

作品集

物件

■ 大きなテラスの小さな家

敷地は北向き、かつ三階建ての住宅に囲まれた中高層住宅地なのですが、建主さんのご要望は「ヨガが出来る日当りの良いテラスが欲しい」というもので、これを実現するため唯一日照のある敷地東半分二階にテラスを配置し、十分な明るさのある屋外空間をまず確保することにしました。ここに南北方向へ大きく開口の通ったスペースを作ることで風通しの良い開放感を得る一方、東西方向には壁を設けることで隣家の窓からの視線を遮断しています。この屋外空間は大きければ大きいほどたくさんの青空をつかまえるうえ日照にも恵まれるのですが、一方で限られた建築面積の中で大きなテラスを作ることは居室の床面積を奪ってしまう結果にもつながりかねません。そこで屋内空間の減少を補うため、一階と二階の間に天井の低い収納階を挿入し、居間や寝室から収納を減らして可能な限り広い居室面積を確保出来るようにしました。天井高1.4m以下の収納階は階数に含まれず、三階建ての制限を超えることなく実質的に建物の床面積を増やすことが出来ます。また、収納階が挿入されたことで二階のテラスと居間のレベルが半階分押し上げられ、双方の空間をより日当りの良いものとすると同時に、隣家の窓と視線の干渉が起こりにくいレベル差を作り出すことが可能になりました。