Ash HOUSE(アッシュハウス)

  • 南東側外観。外壁はコンクリート打放し。窓はスチールサッシに自動車用ウレタン塗装。屋上部スリガラス面は物干スペースとバスコートに利用されている。玄関ドアと車庫ドアは不燃材を使った木製としている。 Photo by スパイラル小林浩志

  • 居間の中央部を横切る階段はステンレス製で段はナラ材のむく板。壁はエアルジョンペンキ塗装。キッチンカウンターはサンドストーン粉こて塗り吸水防止剤塗り。階段上部は天窓として活用している。

  • 敷地コーナーの外観。スリガラスは不透明スリフィルム貼り。メインツリーはアオダモ(アッシュ)の株立ち。ガラス入り窓は全てスチールサッシ。

  • 居間の南側を見る。家具は全て以前の自宅で使用していたもの。絵画オブジェも同様。

  • 1階から2階への階段室見上げ。天窓からの光があふれている。床もサンドストーン粉こて塗り吸水防止剤塗り。

  • 壁天井共コンクリート打放し。窓ガラスは全てスリフィルム貼として、外部のアオダモの木が感じられるようにしている。

  • 最上階のバスルーム。浴槽・床・壁・天井共にサンドストーンこて塗り吸水防止剤塗り。

作品紹介

この建築は利便性の高い都心の住宅密集地域に建っている。

敷地が角地であるために、南と東の2方向の道路から斜線制限を受けている。その条件を逆手に取って直線構成の段上の建築をイメージし計画を進めた。

そして、その斜線制限をどう合理的に建築に生かし、美しく納めるかが重要であった。

グラフィックデザイナーであるクライアントは仕事場と住居の心地よい共存を考え、シンプルで美しい建築をこの地に立てることを期待した。

気持ちのよい暮らしを営む住居部分と効率の高さを求める仕事場との関係については、それぞれが悪影響を受けないようにスムーズな人の流れと使いやすい生活機能を徹底して検討した。そして、シンプルな暮らしを望むクライアント家族の個性に合わせて、すっきりとして生活感の見えない建築空間の創造をめざした。

街並みに対しては、閉鎖性を避けるために、東南の角の1階・2階に床から天井までの大きな開口部を設け、アオダモの木を植えた。

私は、周辺の都市施設との関係性を保ち、プライバシーの確保と高い防犯性脳を考えて、個性的な建築をつくることが、クライアントのライフスタイルをさらに豊かなものにすると考えた。

作品データ

所在地: 東京都 港区

土地面積: 48.72㎡

延床面積: 114.9㎡

土地の形状: 平地

施工会社: 春日建設

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