離れのある家

作品紹介

築約100年の木造住宅を保存・再生しつつ,3世代が住まう住宅にしてほしいと依頼がありました.
主な要望は以下の3点です.
 ①大田区の耐震改修助成金制度を利用する.
 ②再利用できるものは再利用する.
 ③残すものは竣工当初の姿を再現する.
 建て替え部分は母屋として新築し,既存部分を別棟の離れとして保存・再生することになりました.
 母屋については,以前ここに建っていた建物の玄関を移築しました.準防火地域なので,延焼の恐れのある軒裏等は防火仕様にしなければなりませんが,面戸板や化粧垂木を用いて防火規定を満たす工夫をし,意匠上,建物の外観を損ねないような操作を施しました.
 離れ部分は,既存の意匠をそのままに,現行の耐震基準を満たすよう,基礎・軸組等を一新し,区の耐震改修助成金を利用して改修工事を行いました.
 母屋には,基礎暖房など最新の設備を導入する一方で,離れについては,設備や建具などは補修し再利用をするなど,徹底したリサイクルを心掛けました.

建築前の土地

作品データ

所在地: 東京都 大田区

土地面積: 69.82㎡

延床面積: 131.19㎡

土地の形状: 平地

建物価格: 5000~9999万円

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