木の匠集団株式会社中東

集成材のプロフェッショナルとして

昭和43年に木材会社として発足した「中東」は、創業者(現会長)小坂義春氏が、ヨーロッパ視察の際に集成材で造られた木造建築の素晴らしさに魅せられたことから「ただの木材会社ではなく、他ではやらないものをやろう」という掛け声の下に、集成材のプロフェッショナルとしての道を歩むことになりました。

 

以来、半世紀近くに渡って集成材を扱う技術を磨き続けてきた中東は、今では木造建築を手掛ける多くの建築家にとって欠かすことのできないパートナーとなっています。

 

木の性質や木造建築を知り尽くしたスタッフが、建築家の設計意図を理解した上で貴重なアドバイスをしてくれることは無論のこと、時には「建物のバランスや将来のことを考えた末に、建築家や施主にNGを出させて頂くこともあります(宮越常務)」

こうした筋の通った姿勢が、多くの建築家から「本当に信頼できるし、得難い存在」と言われている所以でしょう。

あさひ幼稚園

住田町新庁舎

「木の匠集団」を支える3本の矢

中東が、集成材のプロフェッショナルとして日本でも抜きん出た存在と言われている理由は3つあります。

 

1つめは、木を知り尽くした上に最新のITを使いこなせる専門技術者の育成に力を注いでいることです。

社員総数50名のうち20名が専門技術者という「匠集団」を作り上げるために、技術者は木の種類や性質を知ることはもちろん、同じ種類でも育つ環境や陽の当たり方によって一本一本異なる「木」の特質を正確に把握するとともに、建築構造についても深い理解を得ることが要求されています。

その上で最新のIT機器を使いこなす能力も求められ、一人前になるまでに最低10年はかけて「木のプロフェッショナル」を育成しているのです。

 

2つめは、最新技術を積極的に導入していることです。

匠の技は人間の力だけで生まれるとは限りません。

最新技術を導入することで、複雑な形状加工なども素早くできるようになり、結果として木の魅力を最大限に引き出した建築を生み出すことにつながっています。

「建築家や施主の要望に応え続けるためにも、最新技術と人間の技を融合させることで木造建築の可能性を徹底的に追求したいのです」・・・宮越常務はそう語ります。

 

3つめは、自前の施工チームを全国に組織し、設計から施工までの一貫体制を敷いていることです。

いくら優れた設計で素晴らしい製品を作り上げたとしても、現場がそれを最大限に活かすことができなければ建築に魂が入りません。

全国での施工に対応できるように、技術者同様に施工チームの育成にも心血を注いできたことが中東の評価を大きく高めてきたと言えるでしょう。

海外での実績も数多い中東ですが、海外現場へも自前の施工チームが必ず出向いて「匠の技」を披露しています。

建方作業

住宅も数多く手がけています

木造建築の未来を切り拓く

木を大胆に使った「新国立競技場」に代表されるように、木造建築の技術革新が進むに連れて、住宅のみならず大型建築に至るまで「木の可能性」が拡がりつつあります。

防火や耐震の観点から従来は規制等で不可能だった木造建築が、技術革新に伴って規制緩和が進んでいることも追い風です。

 

日本人は長きに渡って森に囲まれて暮らしてきたこともあってか、自然素材である「木」で作られた建築は心を和ませ周囲の景観とも美しく調和することができます。

素手や素足・・・全身で心地よさを感じることができるのも「木」の大きな魅力でしょう。

従来、住宅を除けば都市部では決して多くなかった木造建築ですが、「木の良さを知ってもらい、木の可能性を徹底的に追及していくことで、もっともっと都市部に木造建築を増やしていきたい」というのが中東の大きな目標です。

「木造建築の未来を切り拓く」・・・木の匠集団・中東の今後に注目です。

 

株式会社中東

http://www.chuto.jp/

シンガポールでも匠の技術を披露

社内風景

取材後記

北陸新幹線の開業で一躍有名になった金沢駅エントランス。

中東を代表する作品で、間近に見た人は誰もが感動すると言いますから、取材をした以上は早く見てみたい想いが募ります。 (取材:上野)

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