プロの住宅レシピ 廊下をただの通り道にしない居心地のいい空間づくり

礒建築設計事務所
礒健介
ファン

廊下であり居心地の良い空間でもある

天井パネル

カウンターのような厚みのある板が設置された腰壁

1階から廊下を見上げる

家づくりをするときに、一つの決まった用途にしか使えない空間ではなく、幾つかの用途を兼ねている空間づくりをすることが多いです。
この『糸島の家』では、吹き抜けと大きな窓に面した廊下をただの通り道ではなく、見晴らしがよく居心地のいいスペースとすることを意図しました。まず、廊下には書棚やちょっとしたデスクのようなものを造りつけています。ここに小さな椅子などをおいて、ただ移動するための通路ではなく滞在できる空間としました。さらにポイントとなっているのが、腰壁の上に設置した厚みのある木です。ただの細い手すりではなく、カウンターのようにちょっと肘をついたり、リラックスして使えるよう幅と厚みのある木を使用することで、この空間を安心感のあるとどまりやすい場所にしています。このように家の中の心地よい空間を最大限活かすような工夫ができるのも建築家との家づくりの魅力かと思います。

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採用されている製品

ファン/コイズミ照明株式会社
コイズミ照明株式会社
礒建築設計事務所
礒健介
ここが私の評価ポイント!
採用製品:インテリアファン AM47471E
デザインがシンプルなシーリングファンで、性能とコストのバランスが良いものを探して、この製品を採用しました。吹き抜けに設置して薪ストーブの暖気を広げるだけでなく、夏場は逆回転させて冷気を巻き上げるなど大活躍しています。国内メーカーなので、故障対応なども安心でき、何度も採用しています。
採用製品
フローリング・デッキ・羽目板の輸入建材/株式会社東京工営
株式会社東京工営
礒建築設計事務所
礒健介
ここが私の評価ポイント!
『糸島の家』の天井に木を貼っているのですが、東京工営さんのアルダー材を採用しています。この製品は木の色味や質感のバラつきが大きくなく、かといってのぺっともせず表情がある点が魅力です。木目などの風合いも優しくきれいで優れていると思います。
採用製品
礒建築設計事務所
礒健介

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