骨格から考えるこれからの住まい

作品紹介

国道に面した住宅街の一角に計画した戸建て住宅。実家の広い土地を分筆するところから計画が始まりました。土地を分筆することにより既存で建っている建物が法に抵触することのないことを確認するのは当然ですが、それぞれの建物の日照を考慮し、分筆した際の土地の資産価値まで検討しながら提案をさせていただきました。

建物のフットプリント(平面形状)はシンプルな長方形。2.5層立ち上げて、建物内部に取り込む光や、ロフト空間、太陽光発電パネルを考慮して、屋根形状は直方体を大胆に斜めに切り落とした外観の容姿をしています。凹凸の無い形状のため、外皮負荷の少ない形状としています(BELS建築物省エネルギー性能表示取得)。

内部構成もいたってシンプルに。廊下を挟んで西面にコアを(階段、水廻り、収納など)設け、東面に居室を設けています。これは1・2階共に同じ考えのため、壁面の直下率(上下階の壁面の位置が同じ)が高い建物になっています(耐震等級3)。

規則的な架構のリズムを意匠に取り入れ、2階のLDKは片流れ屋根の形状を活かしたロフト空間とのつながり、周囲を取り囲むようにハイサイド窓を設けることで「視線の抜け」を作り、空間の広がりを生み出しています。構造梁の上下にはライン照明彫り込んで設置をすることで、夜は間接的な光が柔らかな空間シーンを演出します。

 

Photo : TAGKEN

作品データ

所在地: 埼玉県 白岡市

土地面積: 195㎡

延床面積: 135㎡

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