「上座の家」

作品紹介

二年間にわたる土地探しからご一緒させて頂いた計画。
ご要望は妻屋根の平屋建てであること。家族それぞれに「居場所」を設けること。

敷地は三方を道路に囲まれておりプライバシーの確保が必要でした。
場所としては閑静な住宅地で、道路の反対側一角には雑木林があり、借景に使うことを設計の初期段階から決め、建物南側の一面を屈曲させてを雑木林へと向けることとなった。
配置計画としては南側に小さいながら庭を配してR状の木塀で囲み道路から見えない「内側」を作ってから建物を置いた。
ここなら安心してお子さんが遊べるだろうと考えた。LDKはその庭に面して設けた。

外周部に各室を配したため内側となる「玄関ホール~廊下~LDK」が暗くなるため、トップライトを設けてやわらかな拡散光を取り入れている。
洗面所付きで大きなクローゼットがあり、その上部を母親の居場所としてロフトにしている。
読書が趣味なのでトップライトの光でゆっくりと本との時間を設けられ、かつ家の中心なので家族の気配も感じ取れる。
そして、ご主人に書斎・お子さんの部屋も設けて、家族それぞれに一人になれる「居場所」を設けている。

敷地が不整形なために生まれた建物の平面構成は、却って空間に奥行きを与えることとなり、断面構成はロフトとトップライトによって「玄関ホール~廊下~LDK」が空間としてつながり、大きな妻屋根と光で一体的な空間を生み出せた。

最後に建物外観と木塀は共に焼杉を用いて、小屋のような雰囲気になっている。
R状とした木塀と相まって、三方を道路で囲まれるこの地のアイコンとして根付いてほしい。

作品データ

所在地: 千葉県 佐倉市

土地の形状: その他変形地

作品集

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