プロの住宅レシピ 住む人の理想の明かりを 好きな照明器具をあきらめない

HITOMA design office
甘利 智明
照明 吊りハンガー

ダイニングテーブルの上で存在感を放つ照明。天井は高いが、吊りハンガーで適切な高さに設置できている。

住む人がこだわりを持って選んだお気に入りのデザイン

照明の横顔もスタイリッシュ

家具が入る前の様子。天井から吊りハンガーが設置されているのがよくわかる。

傾斜と高さのある天井でも施主希望の吊りタイプの照明が採用できた。

照明の選定は、実は家づくりの比較的序盤にやってきます。高さが合わないと頭に当たったり、光が視線に入って眩しいなどもあるので、照明器具を決めた上で、その器具の形や大きさを踏まえて設計を詰めていったほうが良いからです。私たちの設計ではこのような順序を採ることがほとんどです。
『晴好雨奇の家』でも、初期の段階で施主の方と一緒に照明探しを行い、「絶対にこれがいい」と施主の方が気に入った吊り下げ型の照明がありました。私もその照明は空間のイメージに合うと思い、意見は合致しました。ですが、取り付ける場所が高さと傾斜のある勾配天井なので、ダウンライトや壁付けではなく吊り下げ型の照明器具を取り付けるには工夫が必要でした。
そこで、天井に吊りハンガーを取り付け、そこに照明器具を吊るすという方法をとりました。天井からの必要な長さを確保できるもので、支持間隔や耐荷重の面で条件をクリアし、照明器具や空間のデザインとなじむ黒パイプの物を探し、設計に組み込みました。
本当に好きなものを条件に合わせて諦めるのではなく、最初から計画に入れ込んでいけるのも家づくりの楽しさかと思います。

PHOTO:大瀧格

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ここが私の評価ポイント!
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