エア・ガーデンハウス

作品紹介

『1階と2階の“あいだ”を持つ住宅』

 

縦長なプロポーションと真ん中をすっぽりと抜かれたような外観を持つ2階建ての小さな住宅です。

 

厳しい斜線制限を有する限られた敷地の中で空間の伸びやかさをつくるために、建物内部の気積を最大化するような縦長なプロポーションと、外部環境を最大限取り込むために周囲と視線が交錯しない位置(1階と2階のあいだ)に設けた大きな窓の層という2つの案が生まれました。

 

この1階と2階のあいだに設けた窓の層を立体的に楽しむために内部には色々な窓辺空間をつくりました。見上げる窓辺、見下ろす窓辺、しゃがむとまちを感じる窓辺など、一般的に縁側などでイメージする窓辺とは少し異なるかもしれません。

 

普段、この窓の層は植物を吊るしたり、仕事や趣味の道具を置いたり、モノで溢れた場所となっています。植物に水やりをするとき、本棚に手をかけたとき、階段の昇り降りをするとき等、生活のふとした行動でまちに出てしまうような体験を窓の層を通じて得られるようにしています。

 

まちから見ると、モノで溢れた窓の層が浮いているような佇まいをしています。この住宅の前を通るたびに、まちの人に窓越しの風景を楽しんでもらいたいという意味をこめて「エア・ガーデン」という名前を付けました。

作品データ

所在地: 愛知県 名古屋市

土地面積: 64.51㎡

延床面積: 61.27㎡

土地の形状: 狭小地

建物価格: 2000~2999万円

作品集

物件

■ エア・ガーデンハウス

『1階と2階の“あいだ”を持つ住宅』   縦...