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高橋翔太朗建築設計事務所

カタチとしての建築だけでなく、心に響き人生を変えてしまうような建築。
心躍らす風景や自然の中にずっと佇んでいたくなる建築。
ひと・環境の持つ個性を把握し、新しい建築・空間を提案しています。


住所: 島根県松江市末次町5

TEL : 0852-67-1688
E-mail :info@staa.jp
URL : https://staa.jp/

作品集

物件

■ HANARE I | 忌部の離れ

敷地は、標高199mの高台にあり、積雪量は多く、360度自然に囲まれた贅沢な場所にあります。夫婦二人が定年退職し、お母さんの住む実家に戻ることになり、この計画がはじまりました。

離れの南西側に母屋があり、北東側には緩い傾斜に果樹や畑が広がり、北西側は森林、南東側の道路から斜路を通り、建物にアクセスします。

普段から自然と近い距離で生活していることから、自然と一定の距離感を取るとともに、普段の視覚では感じることのできない景観を切り取り、新たな視点で自然を感じる建築を考えました。建物の形状は、元々の寄棟であった為、土地との親和性のある建物形状にするとともに、冬季の積雪を考慮し、勾配のある屋根を計画しました。平家のボリューム感で、屋根の下は全ての空間が連続し外部へ誘導されます。内装については、シンプルな色味にしたいという要望から、白色を基調とし、部屋の統一感を高めた広がりのある空間としています。南東側の屋根の寄棟妻側は開口部とすることで、空気の通り抜けや自然環境を切り取り、空や木々が迫ってくるような計画としています。現在は、平家であるが、屋根裏が特別な場所に変わるとともに、将来的に2階として利用できる建物としても計画しています。市街地とは違い、自然に囲まれた新鮮な空気の中で、母家と離れの新しい暮らしが始まります。

 

PHOTO:Koji Fujii / TOREAL

■ WAKI H | 和木の平屋

敷地は、日本海から程近く、南側は隣地を挟んで国道があり、...

■ 緑蔭山荘別邸

建築主が老後を見据え、景色の良い場所に暮らしたいという想...

プロの住宅レシピ

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■ シンプルな美しさ 壁との一体化で空間に溶け込んだ階段

『忌部の離れ』は、絵を飾るため内装はシンプルな色味にしたいという希望を受けて、白を基調とした空間にしました。その中で階段も閉じた専用空間にして面積をとってしまうよりも、シンプルで壁と一体化したような白い階段にして、室内に見せるデザインにしようと考えました。
階段は片側のみで支持した突出階段とし、踏み板は厚さ70mmの見付け(正面から見た際の材の寸法)として重さを強調しています。開口部があるため木造階段は構造的に難しく、鉄骨でできていますが、仕上げの質感を周囲の空間と合わせるつくりとしました。手すりもスリムな丸パイプを採用し、ミニマルな印象に仕上げました。また、4枚目の写真で見えている階段の登り口の部分は引き戸で閉じることができます。すると部屋の中からは登り口が見えず途中から現れる不思議な階段になり、玄関からは他の部屋を通らず直行する階段となります。
階段は2階建て以上の住居では必要不可欠なものですが、このような見せる工夫で使う面積を節約しつつデザイン性をもたせることもできます。

PHOTO: Koji Fujii / TOREAL

■ 実用とデザインを兼ねた空間に浮かびあがるレンジフード

この『和木の平屋』は高さのある勾配天井で天井面が現しの造...

■ 空間で空間を区切る、内と外を緩やかに分ける大きな軒

ゆったりとした敷地を活かしたおおきな軒(のき)のある住ま...