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border design architects(ボーダーデザインアーキテクツ)

私たちはコミュニケーションを大切に設計をしています。家族間、周辺環境、そして依頼してくれた方と私たち、様々なコミュニケーションを通して毎日が楽しいと思える家づくりのサポートができたらと考えています。


住所: 愛知県名古屋市北区水草町2丁目60番地2水草団地3棟906号

TEL : 052-718-7574
E-mail :border.design.a@gmail.com
URL : https://www.border-design-architects.com/

土地探しも相談可能

建築に強い不動産業者と一緒にお探しすることが可能です。また現在検討中の土地に対してアドバイスすることもできますので、お悩みでしたらお気軽にご相談ください。

作品集

物件

■ ROOM407

環境を貫通する空間

 

日本のマンションでは、一般的に明るい南側にリビングを配置し、暗い北側には個室を置くことが多くある。しかし、この配置によって光や風の取り入れに部屋間での格差が生じていると感じた。そのことから京長屋の通り庭をヒントに南北に貫通した「通り部屋」という環境を作り出す空間を挿入した。通り部屋は、元々配置されていた南北の掃出し窓をストレートに貫通するように配置し、南側から北側まで風や光が直接通り抜けるようになっている。これにより、居室全体に光や風が行き渡り、より快適な環境が実現された。この環境を整える意識を住まいの中でより強く実感してもらうために、「通り部屋」の床を進行方向に目地を持ったフローリング、それ以外の床をタイル張りとしている。また、通り部屋は柔軟性が高く、二本の引き込み建具によってリビングや寝室の大きさを自在に変更できるため、時々の生活スタイルやニーズに合わせて空間をカスタマイズすることが可能である。住みやすさとは部屋の数や大きさなどの数字で決まるのではなく、体感して初めてわかる部屋の質で決まると信じて考えた住宅である。

 

PHOTO:植村崇史写真事務所 植村崇史​

■ 大川の家

内と外とつながる家   岐阜市に建つ住宅は、周囲が商...

■ 荒尾の家

寄り添う柱   岐阜県大垣市の住宅街の中に建つ戸建住...

■ 割塚の家

小さな家の大きな吹抜   南北に長い17坪の狭小敷地に...

プロの住宅レシピ

プロの住宅レシピ

■ 住宅街における のびやかな私的空間

隣家が迫る住宅街のなかで、プライバシーを確保しつつ、開放感のある空間をどう実現するか──
その問いに、この住まいは3棟構成という明快な構成で応えた事例。

キッチン棟・リビング棟・水廻り棟を並列に配置することで、真ん中に位置するリビング棟のプライバシーを守るため、東西の隣家との距離を確保しながら、南北には風と光が抜ける快適な動線が設けられている。

中心のリビング・ダイニングは、キッチン棟・水廻り棟、そして上階に包まれ、いわば守られるようにしてつくられた“穏やかな場所”。床や天井の目地が視線を導き、素材の切り替えやアーチの先に見える明るいトーンが、空間に奥行きと広がりをもたらす。玄関へと続く左右の小さな抜けも、空間を視覚的に開放する“余白”として機能する。靴棚は裏側から見るとリビングの象徴的な黒板となり、機能と表情を併せ持つ構成だ。そっとはりめぐらされた“さりげない”設計の妙が息づく。

各所に設けられたアーチの開口は、視線と心理のコントロールに一役買う。 丸みを帯びた曲線は、ただの通路ではなく「くぐる」という動作によって場面が緩やかに切り替わる感覚をつくり、日々の暮らしにリズムを生み出している。

メインのダイニングテーブルに接する大きな黒板は、マグネットボードを用いて造作した。小さな子どもたちが触っても大丈夫なように、自然素材で優しい塗料を選んで塗ったというその壁は、きっと時間とともに絵や写真、あるいは家族同士の伝言板のように呼応するだろう。

細部に宿るそうした工夫こそが、「心地よさは、気づかれないくらい静かにあるべき」という設計思想で、鳥居さんが図面に"見えない線"で引いた、心づかいの1つのカタチ。
都市部における“私的なゆとり”のあり方の1つを、静かに提案する。


写真:植村崇史写真事務所 植村崇史​

■ 部屋ごとの環境格差を解消 光と風が南北につながる通り部屋

一般的なマンションの間取りとして、南側に明るく大きな開口...