■ アウトドアな家族が暮らす、庭とリビングをつなぐ玄関土間
「土間を介して庭とつながる暮らしがしたい」。アウトドア好きなご家族で、庭でバーベキューをしたり、子どもたちが遊ぶ姿をリビングから眺めたり…そんな日常を希望するご主人。
一方、奥さまが大切にしたのは、「しみじみと、いい家だなと思えること」。 何かを過剰に主張するのではなく、日常の暮らしに寄り添い、帰ってきたときにホッとできる空気感でした。
ご夫妻それぞれの想いを受けとめ設けた玄関土間は、土間から庭、リビング、そして和室の客間がゆるやかにつながる空間が生まれました。
土間に面して畳のお茶の間があった昔の民家の空気感や良さを引き継ぎ、現代の暮らしに合うかたちで取り入れました。玄関すぐに設けた畳の和室は、来客がちょっと腰をかけて話をするのにちょうどよく、引き戸や障子を開けば土間とリビングがひとつながりの大空間に。閉じれば、こもり感のある落ち着いた部屋になります。
東向きの住まいでも家の奥までやさしい光が届くよう、家の中心にはトップライトを配置。朝には障子から漏れる光が心地よく、夜には内にこもる灯りが静かに包み込みます。
家具は、ご夫妻が買い求めた北欧家具を基調とし、木の素朴な素材感と、柔らかな光が調和するように、内装や造作もシンプルにまとめました。
ご夫妻の希望を丁寧に取り入れた、暮らしに寄り添う住まいとなりました。