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■ 久喜の家

築37年の木造住宅を、構造体のみ残してリフォームする「スケルトンリフォーム」という手法を用いて、新築さながらに改修した住宅です。
玄関部分の増築と、耐震改修、断熱改修も合わせて行いました。

Photo : 河田弘樹写真事務所

■ 古さと新しさが調和する、築37年のスケルトンリフォーム

こちらの住まいは、賃貸として暮らしていた住宅を買い取り、築37年の木造住宅を「スケルトンリフォーム」によって新しく生まれ変わらせたものです。構造体だけを残し、新築同様の性能へと改修。耐震診断を行い、耐震性や断熱性も現行基準に合わせて強化しました。

床にはお施主様が希望されたオーク材を採用。天井は梁を表しにし、仕上げにはラワンベニアを用いてオイル塗装で色を調合しました。この塗装作業はDIYでご家族も一緒に参加し、いくつかのパターンを試しながら「自分たちの色」をつくりあげています。手に入れやすい素材にひと手間を加えることで、新しい部分と古いものが心地よく調和する空間となりました。
また、お施主様ご自身で庭や収納づくりなどにも少しずつ手を加えながら、住まいを育てています。最初からすべてを決め込むのではなく、暮らしの中で手を加え、住まいを育てていく…そんな暮らしを大切にしています。
建築費が高騰する時代にあっても、こうしたDIYでの関わりはコスト面の工夫にもつながり、同時に暮らしの楽しみを広げる要素となっています。

Photo：河田弘樹写真事務所