株式会社 スタジオシュワリ 一級建築士事務所
住所: 富山県富山市小泉町181 グラヨール小泉町2F-B
TEL : 076-461-4642
E-mail
:shuwari@studioshuwari.com
URL : https://www.studio-shuwari.com/
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■ Work / Life / Archive
住宅街にある細長い敷地に建つ、クリエイティブな仕事をされているご夫婦のための住居兼仕事場です。細長い形状の敷地は二項道路に面しており、セットバックや斜線制限といった法的条件の中で、限られた空間をいかに豊かに活用できるかを丁寧に考えました。
ご夫婦の職業柄、大量のサンプルや資料を整理・保管する必要があるため、床下収納や自らカスタマイズできる収納スペースを壁面に設け、自らの使い方に応じて空間を育てていける計画とし、空間に対する柔軟性と愛着が生まれるよう配慮しています。
建物はスキップフロア構成とし、仕事空間と生活空間を緩やかに分節。ハイサイドライトから差し込む自然光が仕事場をやわらかく照らし、明るく開放感のある環境を生み出しています。 生活スペースでは、外部からの視線に配慮しながら、窓やバルコニーの位置を丁寧に計画することで視線の抜けを生み出し、限られたスペースの中でも開放感を感じられる空間としています。
「働くこと」「暮らすこと」「ものとどう関わるか」を日々見つめ直しながら、住まいを通じて思考と創造が循環するような、そんな空間を目指しています。
Photo:ToLoLo studio 中村 マユ
■ 敷地条件を豊かさに変える、スキップフロアの住まい
細長い形状で二つの道路に面した、さほど広くない敷地。セットバックや斜線制限などの法的条件の中で、限られた空間をいかに豊かに活用するかが求められました。そこで、住まい全体はスキップフロアとし、立体的に空間を使うことで、狭さを感じさせない設計にしています。
暮らしの中心となるLDKは最上階に設けました。斜線制限の影響で高さに制約のある天井は、梁を表しにした勾配天井とし、できる限り高さを確保。限られた条件の中でも、開放感のあるのびやかな空間を作ります。
リビングの左側に設けた長いベンチは、ダイニングチェアやソファのように使えるのはもちろん、昼寝もできるなどフレキシブルな設えです。使い方を限定しないことで、暮らしに合わせて多様に対応できます。ベンチはフレキシブルボードというセメントボードを採用したことで、木造住宅では難しいコンクリートのような質感を実現し、空間にアクセントを与えています。
室内に明るさをもたらすテラスの反対側には、サンルーム兼ゲストルームを配置。来客時には宿泊スペースとしても活用できます。
テラスからリビングダイニング、そしてサンルームまで視線が一直線に抜ける設計により、敷地の端から端まで見通せ、実際の面積以上の広がりを感じられるのも、この住まいの特徴です。
Photo:ToLoLo studio 中村 マユ