プロの住宅レシピ
■ 外とつながり、暮らしを広げる住まい
栃木県南部の緑豊かな土地に建つ住まい。
もともと農家の敷地だった場所にあり、周囲を自然に囲まれた穏やかな環境が魅力です。アウトドアが好きな建主が「外に近い暮らしをしたい」と望まれ、室内外の境界をゆるやかにつなぐ設計が生まれました。
建物は3棟に分けて配置し、それぞれの間に光や風が抜ける中庭を設けています。道路側にはあえて閉じた外観とし、プライバシーを確保しながらも、内部は大きく開けた開放的なつくりです。屋外にはキッチンカウンターを設け、食事やお茶を楽しむ時間も自然と外で過ごすようになります。
この場所は、暮らしの延長としてだけでなく、ゆくゆくはアトリエや小さなショップとしても活用できるよう計画されています。分棟構成とすることで、将来的な使い方の幅も広がります。
大きな屋根の下でゆるやかにつながる空間は、家の中にいても外の光や風を感じられます。山を望み、季節の変化を身近に感じながら暮らすこの住まいは、自然とともに日々の時間を重ねていく心地よさに満ちています。
 
                                   
                                   
                                   
                                   
                                  