住まいの”好き”を見つけるサイト

■ 光井戸のある家

　市川の住宅街に建つ17坪の小さな平屋住宅です。

東側、南側には3階建てが建ち並び、建て替え前の住宅はあまり日が入らず、室内が暗いという問題がありました。

　平屋に建て替えるにあたり、2階建てだった以前の建物より、更に日射を取り入れることが難しくなると想定される中で、住宅の中心に高所窓を設置した吹き抜け(光井戸)を計画することで、室内全体に日射を取り入れ、明るい空間を実現しています。

　外壁には焼杉を採用し、切妻屋根で周囲に馴染みながらも、個性的な外観を演出しています。

■ リビングとキッチンの境を感じさせない、家具のようなキッチン

キッチン、リビングと分けて考えるのではなく、全体を一つの空間として捉え設計をしました。
「家具のようなキッチン」として、キッチンが目立ちすぎないようにつくり、キッチン横にある階段も空間に溶け込むようにデザインしました。
キッチンで大切なのは収納スペース。収納するもののサイズに合わせ１つ１つ製作。階段下にも収納ができるようにし、シンプルかつ無駄のない設計となっています。
ダイニングテーブルは圧迫感が出ないように、高さや素材、色に気を使い、空間に馴染むように造作しました。作業台にも使えるようある程度の広さを持たせて作っています。

キッチンの壁には、塩化ビニールのキッチンパネルを使用しました。マットなものを採用することで、キッチンが強調されることなく、木の温かい空間に馴染みます。キッチンパネルなので、水にも強く油汚れなどの掃除も拭くだけで良い手軽さがあるのもおすすめです。
このガス台は、炊飯やトーストすることが出来るため、炊飯器やトースター等が不要です。美味しく出来上がることはもちろん、場所をとりがちな電化調理機は、存在感と生活感が出やすいものです。それらを置かないという選択がこのガスコンロで叶います。