白い箱の家

作品紹介

江別市に計画した30代ご夫婦と子供2人の4人家族のための住宅です。 ご主人は農業を生業としており、住宅建築後の展望として獲れた野菜を販売する直売所やカフェを行うなど、
住宅敷地内で多様な展開を想定していた事から、視認性が高く交通量の多い場所を計画地としました。
将来の多様な展開に対応できるよう、住宅のボリュームは最小限で、シンプルな箱型の無落雪屋根で計画する事としました。
本計画地は準防火地域に該当し、将来の展望など総合的に判断した建物配置から、最も採光の確保できる1階南西の窓は延焼の恐れのある範囲内となってしまい、網入りガラスなどの採用が迫られました。
そこで、それらの窓を防火上有効な壁で囲う事で、大きな透明ガラスの採用を実現すると共に、周囲からの視線を遮る事も可能となりました。
内部空間は大きな開口からの光に満たされた心地良い場所でありながら、同時に壁で囲まれた安心感のある場所にもなりました。
法律的な規制からの発想の転換で、将来的にも穏やかな生活が担保される住宅になったのではないかと考えています。

 

Photo : 佐々木育弥

作品データ

所在地: 北海道 江別市

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