駒込の民泊型ホテル

作品紹介

東京には、昔ながらの個人商店が活気を持つ商店街が残っている。
下町の暮らしが息づくその一角に建つ、民泊サービス型のホテルである。

まず、ホテルのファサードは鉄骨で軽やかに作られ、そのスペースは宿泊客と街の人々が交流できる空間となっている。
個人商店は通りに商品の台を置き、閉店時には店の中へその台はしまわれるといった、伸び縮みする仮設の店舗を持っているが、ファサードもまた使われ方により、催し物、祭り、屋台など、何通りもの役割を持つ仮設空間となる。

宿泊スペースは、薄肉ラーメン構造により、壁のない広いワンルームを可能とした。
内部のプランは、伝統的古民家の良さを取り入れ、まず、入口からたたきの床(土間)が外部から内部まで続き、テラス・キッチン・ダイニングがゆるやかにつながっている。
また、奥には畳の小上がりがあり、寝室とリビングを兼ねる。
日本の文化や下町の暮らしを丸ごと体験できる宿泊スペースとなっている。

 

Photo : Kai Nakamura

作品データ

所在地: 東京都

延床面積: 170.25㎡

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