一乗寺の家

作品紹介

専用庭をもつマンション一階の改修。
マンションでありながら、外部ー庭とのつながりを大切にしたリノベーション。南に面した専用庭を中心に、三方が外に面した66㎡の小さな一室。
マンション特有のアルミサッシ一枚で遮断されてしまう内と外の関係性を見直し、それぞれの窓まわりに方立や垂壁、大きな窓枠などを設けて奥行を持たせることで、戸建て住宅のような設えとした。南庭に対しては軒下に自立柱と濡れ縁を設置。奥行のある濡縁は室内と庭との中間領域となって内と外との関係に広がりを与えている。
庭のスペースには雑木林のような自然樹形の木を配し、木々の木漏れ日が室内に入り込むように植えた。室内は多種多様な広葉樹を中心に自然素材を使い、小ささを活かしてコンパクトな廊下のない部屋の連なりでできている。庭をもつ66㎡の小さなマンションは、庭と共に暮らすことで広がりのある豊かな住まいとなった。


Photo : yutaka kinumaki

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