プロの住宅レシピ 美観と防犯を兼ね備えた鍵穴の見えない玄関ドア
西島正樹
どんなドアも鍵穴があると普通のドアになってしまう、そしてピッキング犯などが狙うべきところが見えてしまう―
日頃、当たり前のようにドアの正面にある鍵穴を見えないものとし、美観と防犯面を強化したい、そんな発想からこのドアは生まれました。
通常のドアは外枠があり、その中に扉が収まります。それによって正面の鍵穴から鍵を回すことによって枠とドアをロックしています。
しかし、このドアは枠より外に扉を取り付け、枠にカマ式の錠を付けることで扉を枠側に引き寄せて締める形になり、鍵穴を側面に隠しています。
その結果正面からは一枚の板が立っているような、デザイン性の高い玄関が完成します。また、デザインだけでなく鍵穴の位置がパッと見えない見慣れないドアとなるため、ピッキングなどの犯罪者にも狙われにくくなるという効果も見込まれます。
