プロの住宅レシピ 長いアプローチから開放的なリビングへ。外とつながる暮らし

アトリエイタガキ
板垣光星

内から外に伸びやかに広がるLDK。家族が集う豊かな空間が完成した。

愛犬が入り回れる大きな庭を望むLDK。心地よく光を取り込む。

外と内を繋げる通路も開口部を大きく設けて、外にいるような感覚に。

アプローチへの入り口は狭くすることで、暗闇から光へと広がっていくような空間体験をもたらす。

住まいの入り口。アプローチの天井から続く「こなみいた」を入り口のドアの向こうにも配すことで、外と内を繋ぐ。

この住まいは、家族と3匹の大きな愛犬が暮らす、ゆったりとした2世帯住宅。
広い敷地を活かして、住まいへと向かう長いアプローチが設けられています。
その道のりは、ただの通路ではなく、空間を味わう体験のはじまり。黒い外壁が光を反射し、時間帯によって表情を変え、中庭を覗けるようになっていたり、歩くごとに光と影が揺らめき、景色を変えます。静かに変化する風景の中を進むことで、住まいに向かう心の準備が整っていく。 そんな緩やかで豊かな時間が、この家の特徴です。
そしてアプローチを抜けると、一気に開ける明るく広がりのあるリビング。
中庭を望む大きな窓が、視線を遠くへと導きます。外壁と同じ素材を内にも使うことで、内と外の境界が曖昧になり、まるで外にいるかのような、自然とつながる開放感を生み出しています。 繊細に仕上げられたディテールと、素材の力を活かした空間設計。
その組み合わせが、家の中にいながらも、外の気配を感じられるのびやかな暮らしを支えます。 ただ“住む”のではなく、日々の中で空間そのものを楽しむ。この家は、そんな感覚を大切にした住まいです。

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