プロの住宅レシピ 閉ざさず、立体的に!寒冷地の快適なLDKづくり

阿部まさみ建築設計事務所
阿部 征巳
タイル

「収納が欲しい」という要望に応え、ダイニング側に収納棚を設けた。

LDKの中心に天窓を設けることで、できるだけ自然光を住まいに取り込んだ。

階段室から見るLDK。気配を感じることで何気ないの会話も生まれやすい。

タイルや照明は奥様が選定。明るいカラーで空間がより軽やかに。

寒さが厳しく、日照時間も短い地域での家づくり。
できる限り明るくしながら温かい住まいになるよう、小さなアイデアを随所に施しました。

玄関すぐから2階につながる階段はキッチンの背面に設け、キッチン上部に設けた欄間から視線が抜けるようにすることで、家族の気配を感じられるようにしました。階段室も閉鎖的にならず、リビングから声を掛けることもできます。 さらに、階段の奥に貼られた杉板が少し見えるようなデザインで、木材のあたたかみが加わります。空間に温かみをもたらす木材も、「多すぎると圧迫感を感じる」との考えから、面積にして50%程度に抑えるよう調整しました。タイルなどの素材を組み合わせることで、より明るく軽やかな雰囲気が生まれています。 また、空間の素材の切り替えも、腰壁のような横(水平)の区切りではなく、縦(垂直)方向に変化をつけることで、奥行きと立体感をもたせています。

寒冷地という地域の特性を踏まえ、高断熱仕様で、エアコンの数も最小限に抑えています。南面には大きな窓と天窓を設け、できるだけ多くの光を取り込むことで、快適な暮らしを追求しました。
土地や気候との付き合い方を丁寧に考えた空間設計で、心地よく暮らすためのアイデアが詰まった住まいとなりました。

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採用されている製品

タイル・モザイクタイル|名古屋モザイク工業株式会社
名古屋モザイク工業株式会社
阿部まさみ建築設計事務所
阿部 征巳
ここが私の評価ポイント!
手作り感のある形状で、色も癒し感のある雰囲気が醸し出され、空間にやさしさが生まれました。このタイルを採用したことで、象徴的な空間を作ることができました。 キッチンだけでなくリビングのTVの背面などに利用できるかもしれません。奥様もこのタイルを大変気に入られています。
採用製品
阿部まさみ建築設計事務所
阿部 征巳

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