プロの住宅レシピ 傾斜地の風景を取り込むリビング

シオヤデザイン 一級建築士事務所
塩谷太一

窓辺に設けた、軽食やコーヒータイムを過ごせるカウンター。景色を眺めながら過ごす静かな時間が、暮らしの中に余白をつくる。

天井の傾斜と木の仕上げが、空間全体にやわらかな包まれ感を与えている。

必要な機能をコンパクトにまとめたキッチン。小さな窓から差し込む光と外の緑が、作業の時間に心地よさを添える。

リビングとゆるやかにつながるキッチン。視線を遮らない配置と素材の統一により、空間に一体感が生まれている。

(左)傾斜天井と開口によって、奥行きと緑を感じるリビング・ダイニング。(右)1階には落ち着いた個室を配置。窓越しに緑を眺める。

三角形の敷地と約6mの高低差をもつ傾斜地に建つこの住まいは、リビングで過ごす時間を大切に考えて計画されました。長く空き地だった敷地には木々が育ち、正面には桜並木のある公園が広がっています。そんな恵まれた環境を暮らしの中に取り込むため、階段を上った先にリビングを配置し、窓の向こうに緑や空が広がる空間に。
リビングの窓から見える景色は、季節や時間によって少しずつ表情を変え、日々の暮らしに穏やかな変化を与えてくれます。室内には木の素材を多く使い、都市にありながらも、どこか別荘のようにくつろげる雰囲気をつくり出しています。
住まい全体はコンパクトですが、天井裏収納などを設けることで、暮らしの変化にも対応できる工夫を取り入れました。難しい条件の敷地でありながら、静かで開放感があり、自然とともに過ごす心地よさを感じられるリビングが生まれました。

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塩谷太一

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