プロの住宅レシピ 大屋根が生み出す、一続きの美しさ
長谷 守保
日本で木造の自宅をつくる上で、日本は雨が多く、夏の日差しは強く、冬は日差しを、また中間期には通風を取り込むと心地よい…そんな日本の風土に寄り添う住まいづくりが大切になります。
この住まいでは、住まいを守るように軒を大きく出し、屋根をしっかりと掛けることで、快適に暮らしながら、木造住宅を30年、50年と長く丈夫に住み継いでいただけます。
またこの住まいの特徴でもある、ガレージに大胆に伸びた屋根は、ガレージと建物とを分けて設けるのではなく、ガレージと住まいを一続きの大きな屋根の下にまとめました。要素を分けたり、後から足したりすると全体が雑然としてしまうため、最初の構成段階から一体として考えることで、構造強度や耐久性を高めています。
住まい全体では日本の木造建築が持つ、どこか凛とした雰囲気を感じられる住まいを目指しました。
日本の木造建築の美意識として、力強いけれどシンプルで繊細な構成と、ディテールのシャープさによって生まれるそんな凛とした雰囲気があると思います。
ごちゃごちゃとしないスッキリとした平面。開放的でおおらかな空間や開口部。軒先は薄くかつ、どこまでも連続してゆくようなデザイン。そして杉材の美しさと陰影が生まれるような天井。
日本本来の木造建築の魅力と木の素材がそのまま生きる、平屋の住まいとなりました。