プロの住宅レシピ コンパクトな都市住宅に広がりをつくる、光の取り入れ方

青木真研究室
青木 真

ワンルームな空間としながらも、天井の高低差を活かし場所ごとに異なる体験を作っている。

外からの視線が直接入りにくい上部にできるだけ大きな窓を配置し、北側から安定な光を取り入れた。

中二階のロフトから見た風景。

南米の木なども使用し、白い空間のアクセントに。

土地探しからスタートした新しい住まいづくり。選ばれたのは、面積こそコンパクトながら前面道路と遊歩道が走る緑を感じる北向きの敷地。高さを確保しやすい条件を生かし、面積以上の広がりを感じられる住まいを計画しました。

この住まいをつくる上で大切にしたのは、光の取り込み方です。
前面の緑道の人通りが多い環境から、外からの視線が直接入りにくい上部にできるだけ大きな窓を配置し、北側の安定した光を取り入れました。目線の位置にある窓は縦長の形状とし、緑の気配を感じながらも外からの視線が入らないように設けています。
さらに、取り込んだ自然光を白い壁に反射させることで、室内の奥まで光を届ける設計としました。

空間構成では細かく区切るのではなく、キッチンとダイニング、さらに中二階のロフトまでひとつの空間でつなぎ、家族の気配が感じられる関係性を重視しました。その一方で、天井の高さに変化をつけることで、場所ごとに異なる体験が生まれるよう工夫。空間の連続性を保ちながらも、居場所ごとの心地よさを追求しています。

光を反射する白の内装に合わせて、床や天井、家具には木を多用。白の印象が強くなりすぎないように、オレンジがかった木の自然な温かみをプラスすることで、やさしく落ち着いた雰囲気をつくります。
限られた敷地の住まいを立体的に捉え、天井を高く設け、光の取り入れ方を工夫することで、面積以上の広さと心地よさが生まれました。

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