プロの住宅レシピ 4つの素材が包み込む、「好きと暮らす」住まい

岸秀和建築設計事務所
岸 秀和

4つの素材を散りばめるように配置。それぞれの素材の良さを生かしながら、調和する空間に仕上げた。

中と外がグラデーションでつながることで、より開放的で伸びやかな印象に。

キッチンに外壁材のジョリパットを採用するなど、室内外を問わず様々な素材を取り入れることで、暮らしの自由度が高まる。

各部屋に4つの素材を使うことで、視線の先で素材がつながり、空間を越えて奥行きと広がりが生まれる。

素材の扱い方や開口の設計によって、外と内の境界が溶け合う。

家具や小物、照明まで、さまざまなアイテムを集めることを楽しむお施主様。
異なるテイストの「好き」が混ざり合っても受け止められる、懐の深い空間にすることを目指しました。

特にこだわったのは、仕上げ材の選定です。
「こんな素材を使いたい」「こんな雰囲気の場所がほしい」といった要望や断片的なイメージを丁寧に拾い上げながら、住まい全体の構成を組み立てていきました。

メインには4種類の仕上げ材を採用。
ひとつのテイストにまとめたり、部屋ごとに分けるのではなく、住まい全体に散りばめるように配置しました。こうすることで、それぞれの素材が空間を越えてつながります。
例えば、寝室の木材の壁は、中庭を越えてリビングへとつながります。さらに外壁や中庭の壁にも連続していることで、「あちらに見えている素材」と「こちらにある素材」が視線の先でつながり、空間に奥行きと広がりが生まれます。中庭型の住まいにありがちな、外部に対しての閉塞感を感じさせません。

テイストの異なる「好き」を集めても不思議とまとまりを感じるのは、素材そのものがすでに混ざりあっているから。
好きなものを自由に迎え入れられる楽しみは、この住まい魅力のひとつでもあります。

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