プロの住宅レシピ 視線を遮って風と光が通る 半屋外の多目的庭

pilot architects.
谷田 恭大

向かって右の室内と左の庭。庭はリビングの延長のような半屋外スペース。

建物外観。大きな開口部は反対側へと風が抜ける。雨天時は車も中に入れられるサイズ。

開放的な高い天井から光が降り注ぐ。植物を育てて森のようにすべく、現在も進化中。

庭の奥側から玄関側を臨む。

室内から庭方向を臨む。玄関側から建物裏手に風が抜ける。建物裏にはストーブ用の薪置きスペースがある。

『野里の家』の周辺は、住宅地で比較的密集しているエリアです。そこで、周囲からの視線は遮ってプライバシーは確保する形を考え、半屋外の多目的庭を設けました。
こちらの施主のご家族はDIYやキャンプ、植物が大好きで、そういったことに対してスペースを充実させたいというご要望がありました。またガレージが欲しいというご希望もありました。
それらのスペースを個別に設けていくと、それぞれが狭く、コストもかかってしまいます。そこで思い切ってポリカーボネートの屋根をかけた、多目的に使える明るい半屋外庭ですべての要望を満たすことにしました。
入口の大きな開口部はシャッター開閉で、雨の日は車を中に入れることができます。また、横に庭の土間へつながる扉も設けたので、そこが玄関の役割を果たし、一般的な玄関スペースは省略して、他の空間を広くとることができました。
建物裏手にも開口部を設けているので、風通しも良く、バーベキューや洗濯物を干したり、DIYの作業も可能ですし、お子さんたちは雨でも広々と遊ぶことができます。植物は日当たりの良い庭で現在育成中で、ゆくゆくは森のような緑あふれる空間にしたいと、現在も進化中です。

PHOTO:kaideshotaro

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谷田 恭大

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