プロの住宅レシピ 開放感があるのに温かい!快適に過ごす寒冷地の住まい

久保一級建築士事務所
久保 公人・久保 貴実乃
ストーブ 木製サッシ

全面開口する窓と壁が少ない開放感あふれる住宅は、耐震等級3の耐震性を持つ

床下空間に設置した暖房用エアコン1台で全室の空調を実現

工作好きなお子様のクリエイティブスペースを設置(写真奥)

壁補強金物

2階からみるリビング。2階の窓から1階の窓へと空気の自然な循環が生れる

ギャラリースペースから見るリビング

寒冷地にあるお住まい。
この住宅は開放感を大切にしながらも、寒い季節も快適に過ごせる工夫が詰まっています。
ベタ基礎(住宅の底面全体に鉄筋コンクリートを流し込んだ基礎)を一体化し、床下空間を利用した暖房用エアコンを設置することで、エアコン1台で全室を温めます。
さらに、フローリングには無垢材を使用することで、床下暖房の暖かい空気の力で無垢材が温まり、素足でも快適に過ごせます。1階を温めた暖気はロフトとなる2階にも上がり、リビングだけでなく家全体を優しく温めます。大きな開口部含め全てのガラス窓には、トリプルガラスのサッシを採用し、断熱性を向上させました。
また地震などを考慮し、耐震等級の中で最も高い耐震性能を持つ、耐震等級3の住宅となっています。 耐震性を高めるために壁や柱を多く配置することが一般的ですが、この住宅では開放的な空間を実現するため、最小限の壁と金物で耐震性を確保しています。

リビングにはお子様のスタディースペースやクリエーティブスペースを設け、廊下は敢えてつくらず、ギャラリースペースの位置づけとなっています。 快適性や機能性だけでなく、お施主様のライフスタイルに合わせたデザインが組み込まれ、家族全員が快適に日常を楽しむことができる住まいとなりました。

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採用されている製品

久保一級建築士事務所
久保 公人・久保 貴実乃
ここが私の評価ポイント!
今回は、壁側に取り付けず、真ん中に配置するための薪ストーブとして採用しました。どの角度から見ても美しいフォルムで、この製品は家の中心に置いても美しいデザインです。またストーブの火も美しく、椅子に座りながら、火をゆったりと眺めていたくなります。その宙に浮いたような形状からくる掃除のしやすさも、この製品を選んだ理由の一つです。
採用製品
木製サッシ・ドア|TAMIYA
タミヤ株式会社
久保一級建築士事務所
久保 公人・久保 貴実乃
ここが私の評価ポイント!
「寒いのは嫌だけど大きな開口部が欲しい」というご要望から、寒冷地の環境を考慮し3層のガラスを持つトリプルガラスのものを検討しました。リビングの開口部はよく手に触れる場所なので木製のものにしたいという思いがあり、双方を叶える製品がこちらの木製サッシでした。トリプルガラスで両開きの大きな開口が可能な木製サッシは他ではなかなかない製品だと思います。
採用製品
KSコボット|国元商会
株式会社国元商会
久保一級建築士事務所
久保 公人・久保 貴実乃
ここが私の評価ポイント!
間取りに捉われない開放感のある空間を実現しながら、施主要望である耐震等級3を確保するため、壁を設置せずに耐力壁となる金物のコボットブレースを採用しました。製品自体がすっきりとしていて意匠性・開放感を保ちつつ、耐力壁にもなる意匠性にも優れている思います。軽やかな空間を実現する際にまた採用したいと思っています。
採用製品
久保一級建築士事務所
久保 公人・久保 貴実乃

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