プロの住宅レシピ 表舞台と裏動線 洗濯物をくつろぎの場から目隠しする木フェンス

コエタロデザインオフィス
阿川 宮鳥

森側からの全景。向かって右が来客も多いパブリックスペース、左側が家事ゾーンとなるプライベートスペース。家全体を回遊できる動線があるため、来客時にも気を遣わず家族が室内を移動できる。

リビングから庭とその先に広がる森を眺める。室内壁と連続性を持った木フェンスの向こうには洗濯物や掃除用具など生活感を感じさせるものがあっても視界に入らない。

リビングからつながるパブリックスペース側デッキ。シンプルなシンクも備えており、バーベキューなどで集う際にも重宝する。

裏動線にあたる、リビングと反対側のスペース。水回り、洗濯物干し場、掃除用具の収納やゴミの一時置きなど生活感を感じる場をこちら側に集約。猫のトイレなど排気が必要なものもここにある。

夜間の様子。パブリックスペースは森に面してほぼガラス張りと言える開放感。キッチンは料理を振る舞う際のステージとしてパブリックスペースに存在している。

家を設計する際に、どのお住まいでも課題となることの1つに洗濯物干し場をどのように設けるかということがあります。 洗濯物は生活感が出やすいので、干す場所をくつろぐ時や帰宅してすぐに目に入るようなところではなく、少し目隠しできる場所にすることで、空間をすっきりした印象にすることができます。
洗濯物以外でも、家の中で表舞台となる場所と、生活感のある裏動線となる場所を分けることで、躍起になって片付けなくても、なんとなく整っている家という印象になり、無理なく暮らしやすい空間をつくることができます。

『G邸』もそのような考え方の下、壁を境に室内をパブリックゾーンとプライベートゾーンに分け、加えて、庭も壁と連続性のある木フェンスで『愛でる庭』と『生活する庭』に分けました。これによりパブリックゾーンであるリビングには庭とその先に広がる森の景色だけが採りこめます。そして反対側の庭には来客時でも気兼ねなく洗濯物を干せ、掃除用具を収納したり、ごみの一時置きをしたりと生活に必要な家事が心置きなく行えます。
見せたいもの、見せたくないものを分けることで、肩の力を抜きながらすっきりと暮らせる居心地のよい家が生まれます。

PHOTO: 繁田諭(1,5枚目) / 阿川宮鳥(2~4枚目)

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