多田建築設計事務所
事務所を設立してから23年目に入りました。常に依頼者に寄り添い、快適な住まいづくりに努めております。
住所: 神奈川県藤沢市湘南台5-1-3-607
TEL : 0466-42-1793
E-mail
:sekkei@arttada.com
URL : https://www.arttada.com
事務所を設立してから23年目に入りました。常に依頼者に寄り添い、快適な住まいづくりに努めております。
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■ 辻堂東海岸の家~大きな窓で緑の庭と一体になる平屋
湘南鵠沼の海から5分程の旗竿状の敷地。家族構成は夫婦2人と子供1人。設計当初は2階建てを希望されていましたが、緑豊かな庭と一体となり、快適に暮らせるような小さな平屋を提案しました。心地良い南風をリビングに取り入れるため、南側を大きな木製建具で全開できるようにしています。床はクリの無垢材で床暖房を取り入れています。
また、浴室は十和田石を用いた在来工法。床材や大きな建具、浴室の仕様にコストをかけた分、建具を減らすプランニングや壁、天井はシナ合板で仕上げるなどのローコストとなる工夫をしています。
リビングの一角にある小上がりの畳コーナーは、ゴロンとなれる癒しのスペースです。
さらに砂地であったために、室内への流入を避けるため基礎を通常より高くしています。この高さを利用し、畳の下に大きな床下収納を設け、季節のものを仕舞うスペースとして役立っています。
爽やかな日の週末は大勢の友人たちが海を訪れ、交流を深める拠点となっています。
■ 鎌倉山の家──和の構成を現代に編み直す
鎌倉山の緑に囲まれたこの住まいは、ご夫婦2人のための住宅として計画されました。
和のテイストを好む住まい手の嗜好を起点に単なる「和風」ではなく、日本の住空間に脈々と受け継がれてきた考え方を現代の住宅として再構成することが目指されています。
空間の骨格をつくるのは建具屋による木製建具の構成。多くの建具や造作は既製品に頼らず、空間ごとに丁寧に設えています。天井は仕上げで覆い隠すことなく架構を表し、梁や垂木そのものを意匠として見せ、素材の表情を空間の質として受け止める姿勢が住まい全体に一貫しています。
居間に設けられた障子はすべて壁の中に引き込めるよう計画。障子紙ではなく網状の和紙を用いることで網戸と障子を兼ねた建具とし、一般的な障子よりも高い透け感を確保しています。閉じていても光や気配を遮断しすぎず開けば存在を消す。この可変性が内と外の境界を柔らかく曖昧にしているのです。
ダイニングキッチンは木製建具の空間に現代的な機能を違和感なく組み込む場として構成。
キッチンは家具の一部として空間に溶け込ませることで、和の設えとの調和を図っています。用途の異なる要素が同じ文脈の中で受け止められています。
この住まいを特徴づけているのが、茶の湯を嗜むご夫婦のために設られた茶室です。
天井にはヨシベニヤを用いて照明は直接素材に当てず、折り上げによる間接光で空間を包み込んでいます。
もともと蝋燭の明かりを前提としてきた茶室の思想を踏まえ、明るさを抑えた光環境が丁寧に整えられているのです。流派ごとの考え方を尊重しながら、数奇屋の自由度を活かして構成された空間です。
外観は周囲の自然に溶け込むよう主張を抑えた佇まい。時間をかけて素材と向き合い、つくり手と住まい手が対話を重ねながら編み上げたこの家は和の構成を繊細に現代に引き継いでいます。