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■ 杉の格子で囲われた中庭｜五月が丘の家

街路に面した杉の柱の格子で囲われた中庭は、落ち着いたスペースです。
中庭の緑を中心とした緩やかなアプローチと、外部空間に大きな開口部で中庭とリビングが一体となります。

既存の地下コンクリートの上に木造二階を建てた混構造です。

通りに対してはその軽やかな柱のピッチによって圧迫感がないようにし、
住まい手に対してはプライバシーを保ちつつ、光と風を取り込みます。内と外のゆるやかに開かれた杉の格子スクリーンです。

通りに対して閉じるのではなく、杉の格子の列柱にでゆるやかに開かれた中庭がこの家の大きな特徴です。

木製の建具を開放すれば室内と庭が融合され、空気感が室内に入り込みます。
この家は外部との関係性を完全に断ち切らずに杉の格子で「境界」を考えてみました。

■ 住宅地で実現！門の先に広がるリゾートのような空間

玄関の門扉を開くと一面に大きな水盤とほっとする空間が広がります。
住宅地から門扉を挟んだその奥は、時間の流れが変わるほどの優しい空気が流れ、水面に落ちた日が、光と影を美しく演出します。
こちらの住宅は、常にリビングが庭に大きく開かれています。 リビングは木製サッシを採用することで、アルミサッシではできない大開口を実現しました気密性の高い大開口にこだわり、木製サッシは全て戸袋に収納する設計で、リビングと中庭が一体となりつながる空間作りを演出しています。
そして、水盤に流れ込む水は、屋根から伝う雨水を活用したエコロジーな設計となっています。
住宅地の通りに面している環境でありながらも、外観を細いルーバーで囲むことで、外からの視線が全く気になりません。
住宅地にいながらもリゾート地にいるような、ゆっくりとした時の流れと美しさを感じる空間となりました。