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m5_architecte / エムサンク_アーキテクト一級建築士事務所

弊所は「モノ・コト・ヒト」の理念を重視して日々活動をしています。
「ヒト」で生まれるご縁や繋がり、そしてそこから育まれる感性を大切にし、全ての方が笑顔になれるような設計を目指しています。


住所: 愛知県北名古屋市鹿田若宮3953-6

TEL : 0568-48-2925
E-mail :mutsuura@m5archi.com
URL : https://www.m5archi.com/

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物件

■ J-S

名古屋鉄道犬山線の西春駅脇にある小さな古い住居を事務所空間へコンバージョンとした案件です。

この建物は戦前からあったと言われており、80年は経っている木造の建物。

工事前の間取りは、6帖二間の和室に、玄関スペース、大きめの倉庫を兼ね備え、建物奥の僅かな空間に水廻りを増設してありました。

当初の希望の中には、新しい住居空間へのリノベーションというお話しもありましたが、電車の線路脇という立地ということもあり、音や振動の問題から事務所スペースへとする内容で確定。老朽化の酷かった水廻りの増築部分は全て撤去(減築)した上で、最低減のコストで計画を行いました。

外観は以前のトタン板のイメージを踏襲することで、これまでの地域との一体感を残しました。その上で道路との間のほんの僅かなスペースも植栽を植えることで、以前のバラック的な印象とは違い、爽やさ・優しさを新たに加える配慮を行いました。

そして前面道路は、北に位置する神社から延びる一本道で、昔からの商店街の名残を僅かに残す道でもあります。今回のコンバージョンが少しでも地域に明るい雰囲気を創り出すことを願います。

また室内の仕様は、コロナ禍や物価高騰などの影響もあり、現在の一般的な事務所の仕様では敢えて進めず、建築物として成り立たせるために必要な最低限の材料「以外」のものを一旦そぎ落とし、用途的に必要となる機能を担う材料だけを拾い上げました。空間自体は、小屋組がトラス構造となっているため、広がりのあるボリュームが確保できることから、今後のこの場所の展開を見据え、将来的に他の用途でも上手く使えるよう、間仕切りなどの隔てるものを削減した間取りとなっています。

令和の時代でも戦前に造られた素朴な構造、またトラス構造に使用されている金物の経年劣化を身近で垣間見れるのは、この場を事務所として使用している弊所にとって、かなり有意義な空間とも言えます。

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プロの住宅レシピ

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■ “好き”を集めてつくる、大人の遊び心溢れるリノベーション住宅

築40年以上の木造戸建て住まい。小さな部屋に細かく仕切られた昔ながらの住まいを、「広く、みんなが集まれる空間にしたい」。そんな奥様の想いから始まったリノベーションです。
「壁を抜いて、大きな部屋にして親戚や友人が集まって過ごせる家にしたい 」という希望を受けて、既存の構造を調査。そこで住まいの真ん中にある柱はどうしても残す必要があることがわかりました。
この条件を逆手に取り、この「真ん中」が住まいの象徴となるような、柱を中心とした回遊性のある空間を提案しました。

また奥様が「使ってみたい」と集めた素材の数々も、この住まいの魅力です。
中でも印象的な赤のベネチアンガラスタイル。色選びに多くのサンプルを取り寄せ、打ち合わせを重ねて一番印象的な赤をセレクト。
古く見える建具も、実はすべて新しく造作したもの。高さのある空間に合わせてつくったことで、レトロな雰囲気を守りながらも、伸びやかな空間となります。
さらに「和紙を貼りたい!」というリクエストから、名古屋の画材屋で選んだ数種類の和紙を現場で検討しながら貼る場所を決定。このような、後から生まれる遊び心も、現場で調整しながら叶えていきました。

リビングから続くキッチンは、ずっと立っていたくなる「自分好み」の空間に。キッチンのサイズやシンクの使い勝手よりも、奥様の好みを優先し、楽しくなる場所づくりをしました。

こうした数々の「好き」を受け入れ、かたちにしていくプロセスには、お施主様や職人の方々との密なコミュニケーションがあったからこそ。すべての願いを叶えることはできなくても、納得しながら、なにより楽しみながらする家づくりで、満足度の高いものとなりました。
多様な素材が調和した、大人の遊び心がたっぷり詰まった住まいです。

Photo:澤﨑信孝