MMAAA
住所: 東京都世田谷区宮坂2-1-26-102
TEL : 050-3550-4321
E-mail
:info@mmaaa.jp
URL : https://www.mmaaa.jp/
住所: 東京都世田谷区宮坂2-1-26-102
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■ 真鶴の改築住宅とアトリエ
ふるまいのマニュスクリプト
陶芸家の西川さんご夫妻は20年程前に遠くに真鶴湾を望むこの土地に移住してきた。斜面に半分が埋まるRC造の地下とその上に載る木造2階建の中古住宅を購入した。2人の子供たちが家を離れることを機に、アトリエとして利用している地下躯体を残して上屋を建て替えることにした。
長らくこの場所で創作活動を行い、生活もしている2人にはルーティン化したふるまいが染み付いていて、今回の私たちの設計は、それらをよく観察し、新しい建物として写すこと(マニュスクリプト)であった。結果として東西に長いボリュームを長手に分節し、私的な場所をまとめた2層の主屋と、ギャラリー(玄関)ホール(リビング)を内包する下屋の構成が導かれている。
PHOTO:中山保寛
■ 空間を断ち切らない、開閉できる仕切り壁
『真鶴の改築住宅とアトリエ』では、普段は開放して1階と2階の空間をつなぎながら、空調を使うなど必要なときには閉じて効率よく使える可動式の仕切りを設けました。
この家は1階が落ち着いた軒の深いリビングで、反対に2階は開けた窓から外光が入る光だまりのような空間です。そこで2階の明かりが間接的に1階に入るように、2つの階をつなぐ開口部をデザインしました。2階からは1階の天井から外の地面まで見え、1階からは2階の窓の外が見えます。どちらの空間も両側の外と繋がっているのを感じられるようにと考えました。また開放時にはそれぞれの階に居るときも家族の気配を感じることもできます。一方、冷暖房を使うなど空間を仕切ったほうが効率的な時は、仕切りを上にスライドさせて開口部を閉じることができます。
PHOTO:中山保寛