地上に浮いた地下の家｜建築設計事務所作品

H2DO一級建築士事務所
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地上に浮いた地下の家

地上に浮いた地下の家

前面道路からの眺め。密集商業地域の為周辺に対して開放的な外観としました。シンプルでシャープな外観が都市に映えます。Photo by 新　良太
2階、約５０畳のオープンなリビング空間。奥にはキッチンと３階の客間があります。天井に照明を設けないことで、シンプルで洗練された空間としています。Photo by 新　良太
キッチンと3階の眺め。オープンな3階からは間接光が柔らかくリビングに拡がります。壁面を空色に塗装することで、自然な空のような光になります。Photo by 新　良太
リビングの眺め。ボックスインボックスでリビングの中に、コンパクトな個室と浴室を設けました。個室へは２段の階段を設けて、多くの来客の際はベンチとして利用できます。Photo by 新　良太
ホテルのようなレイアウトの浴室の眺め。浴槽は保温性が高く衛生的な鋳物をつかっています。Photo by 新　良太
螺旋階段の眺め。オリジナルデザインのステップからは、木漏れ日のような影がうまれます。階段上部にはトップライトと照明も設置されています。Photo by 新　良太
外観夜景。1階ガレージ部分にはリフトも設置されています。ガレージハウスに相応しい、ガルバリウム鋼板と鉄筋コンクリート打放しの外観としました。Photo by 新　良太

作品紹介

密集商業地域のRC3階建て一部鉄骨造のガレージハウスです。旗竿敷地で周囲を4,5階建てのマンションに囲まれており、住居として採光や通風、プライバシーに配慮した計画としました。
要望として大きなガレージスペースがありましたので、１階全体をガレージとし、2・3階を居住スペースとしました。居住空間はコンパクトで効率的な生活空間と、人が集まれる大きなスペースが望まれました。そこで、2階は大きなワンルームのなかに、ボックスインボックスで個室と浴室を設けました。
クライアントは直接光を嫌い安定的な環境を望んだため、トップライトやハイサイドライトから室内に間接光として取込む仕組みとし、断熱は外断熱としました。
内装や造作家具は素材を統一し、収納やテーブル等を建物に合わせてつくりました。
このようにしてうまれた空間は、やわらかい間接光が室内に広がる、地上でありながらそこが地下であるかのような、抽象的な場となりました。それは密集した市街地の喧噪から距離を置いて、緩やかで拡がりがあり、時間の流れが少し遅く感じる、洞窟のような空間となりました。