松本S邸

  • 表玄関 銅製の樋は旧家屋のものを使用しました。

  • 引き分けの玄関戸を開けると、正面に中庭が。

  • 右手に中庭を眺めるお仏壇は、旧家屋と同じ位置にしつらえました。

  • 続きの間、ふすまは外して廊下に格納できます。

  • 中庭に面した書斎は、クラシック音楽を楽しむ空間。

  • 玄関ホールからリビングへと通じる廊下。廊下にも床暖房が欠かせません。

  • キッチンと一体のリビングダイニング。お持ちの松本伝統家具に合わせたインテリアで。

作品紹介

建築主のおじい様が建てた木造平屋の住宅が、地盤沈下を起こし、やむなく建てなおすことに。木造ですが、RC造並みの基礎で固めています。既存家屋には、美しく手入れされた中庭がありましたので、設計の中心にすえました。建築主は18代続く名家で、盆と正月には、一族40名ほどが集まる宴会が出来るようにしたいとのご要望。これには2間続きの和室で解決しました。男子用のトイレを設けることも提案し、また、女性陣がお手伝いしやすいキッチンを考えました。松本市は冷房がいらないとのお話でしたが、温暖化や夏の宴会時を想定し、ある程度の冷房設備も取り入れました。完成後に中庭の苔は、おばあ様が丹精を込めて育てられたものと知り、この庭を残して本当によかったと思っています。基礎は鋼管杭を打ったしっかりとした構造にし、活断層対策をしています。玄関先の樋などに、旧家屋の銅製のものを利用しました。現場に通いながら、松本市の主なお蕎麦屋さんを訪ね、サイトウ記念フェスティバルも堪能できたことが、何よりの思い出です。

作品データ

所在地: 長野県 松本市蟻が崎

土地面積: 883㎡

延床面積: 232㎡

土地の形状: 平地

建物価格: 5000~9999万円

施工会社: 鍋林建工株式会社

作品集

物件

■ 堀切の住まい

物件

■ 横浜市郊外の2世帯住宅

物件

■ 松本S邸

建築主のおじい様が建てた木造平屋の住宅が、地盤沈下を起こ...
物件

■ 富山T邸

「間口2間半の玄関を作ってください」がはじめに伺ったご要...