切妻の家

作品紹介

長野県佐久市に建つ平屋の住宅です。この家の周辺には漆喰塗りの壁に瓦の切妻屋根が載った蔵が幾つも建っていて、昔ながらの風情が残されています。敷地は、竿の部分がかなり肥大した旗竿型です。建築主は、伝統から断絶したような家は望まなかったのですが、その一方で現代的なライフスタイルを楽しんでもいて、子供達と犬が走り回れるなるべく広い連続した室内空間を望んでいました。そこで外観においては、周辺の白漆喰の蔵と共通する切妻屋根の形の黒い金属板の家とすることで、周辺環境に合わせながらも新旧が対比されるようにし、その大屋根の下に連続する大空間が内包されるようにしました。全体は、玄関と主寝室からなる寝室棟と、LDK・子供室・水周りからなるLDK棟の2棟からなり、それぞれの棟の方向が直交する形で渡り廊下によって接続されています。両棟共に、室内において人が通常床の上を動く範囲では壁や収納などによって一部分間仕切られていますが、壁の上部では空間は連続しており、軸組みが現された大屋根によって全体が包み込まれるようになっています。

作品データ

所在地: 長野県 佐久市

土地面積: 459.75㎡

延床面積: 279.59㎡

土地の形状: 旗ざお地

施工会社: 大井工務店

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