風と光を共にするマンションリノベーション

  • 家族それぞれに居場所があり夜に癒される居心地よい居間の設計

  • 開かずの間をつくらない・つながりをもたせつつ、個室にもなる空間に設計した和室

  • 存在感を感じさせない食器棚で仕切るセミオープンキッチン

  • 5枚引き障子を開けると木毛セメント板の壁が出てくる異空間の演出

  • 滞在時間の短さとスペースの面積を比例させる玄関の設計の作法

  • つくりすぎずにつくっていける、家族の成長にあわせた寝室群の設計

  • 多目的な用途に対応できる和室の活用を再発見したデザイン

作品紹介

マンションらしさから離れること

マンションの設計が画一的といわれる原因は面積をできるだけ取ることや部屋の数を増やすこと、至れり尽くせりと想定された機能や収納の確保に注力している結果だと考えています。そういう努力をするのではなく、もっとおおらかにデザインして自分たちらしい暮らしをしたいと思いました。共用廊下に隣接する部屋を止めて玄関にしたり、効率化を図った廊下を止めてみたり、そもそも部屋という考え方を止めてみたりとマンションらしいコンテンツから離れてみました。

 

風が通る空間構成

共用廊下とバルコニーがつながれば空気は流れるので、スペースの配列や壁があるか・ないかを考えた空間構成にしました。そのために間仕切るドアや障子は引き戸にしました。また風の流れを遮断できる工夫をすることで空気層が生まれ断熱効果を上げることができます。

 

経年変化する素材や空間

手足が触れるところは天然木や金属を使うことや壁や間仕切りに黒皮鉄や紙、木毛セメント板など経年変化する素材を極力使うことで様々な素材や要素を組み合わせてできた景色の集合体はこの家の原風景となり住まいに豊かさをもたらしてくれるものと考えています。

また家族の成長によってスペースが変化しそうな空間には構造用合板の床にして将来的に工事しやすい設えにしています。

建築前の土地

既存図面に現れていなかった配管が出てくるアクシデントもありましたが、それをまたインテリアの一部として積極的に捉えています。

作品データ

所在地: 大阪府

延床面積: 78.25㎡

作品集

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