音羽町の家

作品紹介

 建築(住宅)設計の基本はクライアントの要望と敷地環境とのベストマッチングを見つけることです。私たち設計者はそのベストマッチングとなるアイデアに挑み続けています。しかし実体は「もう少し敷地の幅があったらなぁ…」「この敷地に高低差があったらなぁ…」とか「周囲の環境がもう少し良ければもっと開放感のある家にできるのになぁ…」などと大抵は最初に思いついたビックアイデアは敷地の現実に跳ね返され、再考を余儀なくされることがほとんです。でも、そういう風にして現実と向き合いながら弁証法のように行きつ戻りつしながらその敷地ならではの唯一のアイデアに何とか辿りつく、というのが一般的なプロセスなんですね。
  ところが、今回は最初のアイデアがすんなりと敷地に馴染んだのです。こんなことは滅多にないことで敷地の幅といい、敷地の奥行きといい、周囲の環境といい、こんな案が実現できればいいな、と思っていたFirstPlanがすんなり敷地の中に収まったのです。茶柱が立った時のように本当に嬉しくて、晴れ晴れとした気持ちになりました。さっそく建主さんにその案を見てもらうと「なかなかいいですね」とこちらも納得のご様子。ということで、 今回の家はほぼ当初案が実現した住宅となりました。
  プランはザックリと敷地を三分割し道路から一番手前はガレージと玄関に、真ん中のゾーンは道路面から塀で囲った中庭にして一番奥のところにロフトのあるLDKを配置するという簡潔(シンプル)な構成です。 ロフトと繋がった吹抜のあるLDKは上下方向に適度な開放感があり、 さらに北庭と南庭にも面しているので水平方向にも視線が抜けて風も通り抜ける。そんな気持ちの良いLDKはこの家の存在の中心となりました。

作品データ

所在地: 富山県

土地面積: 377㎡

延床面積: 198.05㎡

土地の形状: 平地

施工会社: 米井建設株式会社

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