中板橋の家(R)

作品紹介

築3年・ハウスメーカーで建てた家を、2階のLDKを中心にリノベーション

 

3年前、ハウスメーカーで建てた”一応注文住宅”と言われる家でした。

奥様Kさんは、家に対して「実現したい想い」があったのですが、メーカー主導の家づくりになり、かつ、使いたいと思う材料も「仕様にない」と断られ、ご自分の想いは叶わなかったそうです。「勉強が足りなかった」と後悔されていました。

Kさんは、自然素材の・・特に「木の家」に住みたかったのに、出来上がったのは”建材の家”。

しばらくしてすぐにリフォーム会社に頼んで、天井に珪藻土を塗ったり、クロスを変えたりしました。

 

ある時Kさんは、「家が呼吸してない」という事に気づいたそうです。

いくら天井に珪藻土を塗ったとしても、部屋は、建材のフローリング、建材のドア、建材の巾木、建材の階段板・・・木のように見えても”木の柄”が印刷された「木っぽい」物で出来上がった家です。本物の木のように湿気を吸い込んだり放出したり、手触り/足触りで人の感覚とつながるような事がありませんから「呼吸をしてない」と感じるのも当然です。

 

Kさんは、家のいろんな部分が嫌になりました。そして「自分が素直な気持ちで暮らしていける家にならない」と思い、家を売って違う場所に「もう一度を家を建てたい」と思うようになりました。それほど「嫌い」になってしまったんですね。

最初にご相談いただいた時は、「家を新しく作りたい」という事でした。

 

それからKさんは、一生懸命土地探しをし、「これは!」と思う情報を私に確認し、私が意見を言う、という事を何度か繰り返しました。

でも、なかなか見つかりませんでした。お子さんが小学生なので「学区域内」という条件があったからです。

 

最初のご相談から4カ月経った頃、Kさんはリフォームの事も気になりました。

そこでKさんに質問をしました。「何がそんなに嫌なのか?」

具体的に、ひとつひとつ考えてもらいました。

そうすると、それらの多くはリフォームで解決できる事でした。

 

Kさんが「嫌い」と思っていた事一つ一つに解決方法を説明しました。

私は「家は変えられる」と言っています。

Kさんは、具体的に家がどう変わるかイメージできなくても、なんとなく「変われるのかもしれない」と思えるようになったようでした。

 

その後、実際に家を拝見し、話しを続け、お問い合せをいただいてから約半年後・・・リフォームする事になりました。

 

”志田さんが設計する、開放的で、どことなく懐かしく、木のある呼吸した家に住みたいんです”

と、Kさんは言ってくださいました。

そこから設計がスタートし半年後、工事が終了しました。

 

作品データ

所在地: 東京都 板橋区

施工会社: (株)ミキホーム(幹建設)

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