プロの住宅レシピ リビングとつながる、もう一つの自由空間

DEMU建築設計事務所
出村 昌也

LDKから続く、天井高のある土間空間。

大開口には遮熱シェードを採用し、九割近い日差しをカット。

壁の内外両方に断熱材を施す付加断熱を採用することで、リビングと同等の快適さに。

2.2メートルの天井高のリビング空間。

LDKから見る土間空間。天井の高低差が空間の立体感を生む。

この住まいで目を引く、土間スペース。
リビングからそのまま続く土間スペースは「将来的にドライフラワー教室を開きたい」という奥様の思いから計画しました。教室になるフリースペースでありながら、普段はリビングの一部として心地よく使えるよう設計しています。

ポイントは、「つながり方」です。リビングと土間を完全に区切らず、あくまでリビングの延長として使えるデザインにすることで、日常の中でも自然と使いこなせます。必要に応じて、スクリーンで空間を仕切ることができるので、プライベートとパブリックの切り替えもスムーズです。

土間といえば寒いイメージもありますが、この住まいでは性能面にも徹底的に配慮しました。リビングと同じくらいの快適さを実現するために、壁の内外両方に断熱材を施した「付加断熱」を採用しています。更に大開口からたっぷり日光を取り込み、床下エアコン暖房との併用で温かく過ごせます。夏の暑さには日差しを約9割カットしてくれる遮熱シェードを採用するなどで対応。素材選びやデザイン性だけでなく、「使い勝手」「温熱環境」「日射のコントロール」などで、長く心地よく暮らす工夫を施しました。

住まいのもうひとつの一つのリビングとして、来客を招くスペースとして、さまざまな使い方が楽しめる空間です。

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出村 昌也

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