プロの住宅レシピ 白い囲い壁が、時間を映し出すキャンパスに!

ATELIER FUALI 一級建築士事務所
福本 豊

プライバシーを守るための白壁は、閉鎖的にならないように設計している。

角度が変わると抜け感が生まれる。

梁が白壁に影を落とし、日時計のように時間の移ろいを映し出す。

自然の移ろいが暮らしの中で生かされる。

日暮れの様子。

敷地は角地という立地。道路に開かれた場所であるからこそ、閉鎖的になりすぎない程度のプライベート感が求められました。

そこで採用したのが、庭をぐるりと囲う白い壁です。この白い壁は目隠しの役割だけでなく、時間を映し出すキャンバスとなります。
壁を支える梁が白壁に影を落とし、まるで日時計のように時間の移ろいを映し出します。時間とともに影は移ろい、芝生に落ちた形がやがてルーバーへと伸びていきます。暮らし始めてからは、光の入り方や影の位置によって「今は何時ごろかな」とおおよその時間を感じられるようになります。

目隠しから生まれた白壁は光と影を映すスクリーンとなり、自然から生まれるものを暮らしに取り入れる、小さな仕掛けでもあります。

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福本 豊

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