プロの住宅レシピ 美しいラインがつくる、モダンな和室空間

ATELIER FUALI 一級建築士事務所
福本 豊

点と点をつなぐデザインで美しさが際立つ空間に。

壁に設けた大きな収納のラインの壁や窓に合わせつことで、デザイン性が高まり、空間の奥行が生まれる。

太鼓襖という障子張りを採用。内部から漏れる柔らかい光が、上質な雰囲気を生み出す。

黄金比は和室の入り口や玄関ホールの大開口にも採用。住まい全体を調和のとれたデザインに仕上げてる。

こちらの住まいの和室は「点と点をつなぐ」デザインを意識して構成することで、整然とした美しさが際立ちます。
天井高2.4mを三等分し、そのラインに合わせて窓の高さや壁収納、畳の割り付けを揃えることで、空間全体にモダンな整然さを与えました。壁一面に設けた大きな収納は、あえてラインを強調するデザインに。のっぺりとしがちな白壁にリズムと奥行きを与え、空間に表情をもたらしています。
また、小さな収納を点在させるのではなく、玄関近くの和室に大きな収納をまとめて配置。買い物帰りでも一度に片付けられるよう、使い勝手にも配慮しています。

玄関ホールの大開口の窓や和室入口上の窓は黄金比を取り入れて設計で、整然とした美しさを感じます。襖は「太鼓襖」と呼ばれる障子張りを採用し、内部の光をやわらかく透けさせることで、コストを抑えながらも上質な雰囲気を生み出しました。

和室には縁側を設け、室内と外をつなぐ中間領域として活用。空間に広がりを生み出すと同時に、庭との一体感を高めています。
黄金比と美しいラインで生まれたモダンな和室は、機能とデザインを兼ね備える美しい空間となりました。

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福本 豊

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