プロの住宅レシピ キッチンとつながる、可変的なスタディーコーナー

一色 信宏
元気な三兄弟を育てる子育て世帯の住まい。
「キッチンで家事をしながら、子どもたちの勉強を見てあげたい」というご要望から、キッチンに隣接するようにスタディーコーナーを設けました。
このスペースは勉強机としてだけでなく、家事の合間に使える作業場所としても活用できます。お子さまの成長に合わせてライフスタイルが変化していくことを見据え、可変性のあるつくりとしました。机は自由に動かせるデザインで、小さいうちは勉強場所として活躍し、将来的には単体のデスクとして別の場所でも使用可能です。
また、照明計画にも工夫を加えています。スタディーコーナーにはライティングレールを設置し、将来的にライトを増設したり光の角度を変えたりできるようにしました。年齢や用途に合わせて明るさを調整できるため、長く使いやすい環境が整っています。
特に子育て世帯の住まいでは、将来の変化に柔軟に対応できる自由度を持たせることが大切。その工夫が詰まったキッチンまわりの計画となりました。