プロの住宅レシピ 玄関土間と屋内離れ

相良友也建築工房
相良友也

玄関スペース。土間を挟んだ屋内離れは障子を閉じた状態。

玄関からそのまま和室に上がることができる。

広い土間スペースでは腰掛けてコミュニケーションをとることも。

テーブル 塗り壁材 一輪挿し

リビング側から玄関、離れの方向を臨む。

『日出町の家』では広い土間スペースのある玄関が欲しいとのご要望を施主の方から頂きました。そこでいっそ家の中をめぐる通り土間にすることを考え、さらに遊び心を加えて、土間と障子で区切られた屋内の離れ和室を設けることを提案しました。
他の部屋から独立しているので、こもってリラックスして過ごしたい時や、来客の対応などにも重宝します。障子を開けば空間はつながっていますので、狭く感じることもありません。
少しデメリットになるかもしれない部分としては、和室に行くのに一度土間を通るので、靴なりサンダルなりをはかなくてはいけないというところです。(ぴょんと飛ぼうと思えば飛べる程度の距離ですが。)
土間部分には腰掛けて靴をはいたり、荷物をおいたりできるようなベンチも設けているので、ご近所の方などの簡単な来客対応も可能です。他にも、例えばベビーカーや買い物の大荷物があるときもそのまま入ってこられるなどの利点があり、様々なシーンで多様な使い方ができるかと思います。

PHOTO:石井 紀久

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採用されている製品

家具|北の住まい設計社
北の住まい設計社
相良友也建築工房
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ここが私の評価ポイント!
■採用製品:エクステンションテーブルクラシック、他
北海道の無垢材を使ってものづくりをしている会社です。友人が家具屋を営んでいるのですが、先代の頃から北の住まい設計社さんの家具を扱っているというのが知ったきっかけでした。 『日出町の家』では、テーブル、椅子、テレビボードなどで採用しました。無垢の素材感がとてもよく、長年使って調子の悪いところが出たら、張り替えやメンテナンスもでき、愛着をもって長く大切に使っていける家具でおすすめです。
採用製品
自然素材の塗料・漆喰|プラネットジャパン
株式会社プラネットジャパン
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■採用製品:フェザーフィール
『日出町の家』の白い壁塗装にはプラネットジャパンさんのフェザーフィールを採用しています。施主の方から、漆喰や珪藻土といった風合いを望まれることも多いのですが、これらの素材は、クラックの対応などメンテナンスについても気にしなくてはなりません。その点、このフェザーフィールは天然素材で風合いはありながらも扱いやすく、メンテナンスもしやすいという良いとこどりができる優秀な塗り壁材です。また、調湿という点においても、フェザーフィールにもある程度の調湿性能はあるのに加え、そもそも私はセルロース断熱を採用していて、そちらで調湿という面は既にクリアしていますので、問題なく採用できます。
採用製品
SHALLOWS(フラワーベース)|CRITIBA(クリチーバ)
CRITIBA Design+Direction <クリチーバ>
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■採用製品:shallows(一輪挿し)
クリスタルを削り出して生まれた円柱と水の表面張力の効果で器の存在が感じられず、まるで水のかたまりがそこにあるように見えるおもしろいプロダクトです。
採用製品
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