カーサ・コンコルディア

作品紹介

メキシコ人のご主人と日本人の奥さま、10代のお子さま2人の4人家族の住宅です。

クライアントから求められた主なキーワードは、土間、薪ストーブ、そして「ハンモック」「メキシコ」「日本らしさ」です。

奥さまからはメキシコでの在住経験やハンモックを副業として販売していることから、太陽が降り注ぐ明るく開放的な空間と各所にハンモックを吊るせる空間を望んでいました。

ご主人も出身でもあるメキシコでも、特にハンモックで生活する習慣のある地域だったということもありハンモックを吊るせる空間は当然ながら、
日本で建てる建築なので日本らしい空間を望まれていました。
そのため、随所に木構造が見えるように考えていきました。

1階には入り口から裏のテラスまで続く家族が集まるダイニングとなる土間を計画しました。
この土間には大きな薪ストーブがあり、吹き抜けを通して家全体を暖めてくれます。

「土間が広く吹抜けもあるので、寒くならないように」と、充填+外貼り断熱でG2レベルの断熱性能を確保しています。

リビング、寝室などもこの土間と吹き抜け空間に面しており、全体的に一体感を作り出しています。

また、ハンモック以外にもいくつもの名作の椅子を持っており、それらが各所に配置されており、
家族がその日の気分によって居心地の良い場所が見つかるようになっています。

テラスは室内から同じレベルで続く大きなウッドデッキが広がり、内外が一体となって広がっています。
こちらにも当然ハンモックが吊るされており、陽気の良い日にはリビングのような空間となっています。

 

最後に、メキシコには自分の住まいに名前をつける風習があり、完成した家を『カーサ・コンコルディア(調和)』と名付けています。

 

 

PHOTO: 金田幸三

作品データ

所在地: 埼玉県 川口市

延床面積: 116.86㎡

施工会社: Build Lab

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PHOTO: 金田幸三