せがいの家

  • 南から見る。せがいが陰影をもたらし立体的な表情をつくりだしている。1階はリシン掻き落とし、2階は杉板の竪羽目板仕上げ

  • くつろぎの間。 吹き抜けを備えたくつろぎの間と称する居間、三和土の土間は冬場の蓄熱、夏場の冷却効果を期待している。

  • 土間から食堂とキッチンを見る。

  • 吹き抜け越しに書斎を見る、冬は薪ストーブの熱で朝まで暖かい。

  • 皆(施主+家族+友人+職人+設計者)で三和土の土間をつくる。記憶に残る+愛着が湧く家づく。

  • 書斎からくつろぎの間を見る。

  • 玄関、右の格子戸からくつろぎにお間に至る。

作品紹介

住まい手は、リタイヤ後の暮らしを、故郷で過ごそうと終の住処を計画し、そのお手伝いをさせていただくことになった。

 

  東京では叶えられなかった日当たり、通風、薪ストーブ、庭のある生活を希望していた。敷地は田圃と住宅が混在する立地でありながら、幸いにも敷地南側は周囲より約2mほど高く、日当たり、通風を得るには絶好のロケーション。 

 北からアプローチし、南側には最大限の庭をとり、庭→土間→吹き抜けのある居間→キッチンと配置して風の抜けるプランと、居間の吹き抜けの高窓による立体的なルートにより通風を確保しました。

 

 日当たりと明るさは、土間と吹き抜け上部のオープンな書斎を通じて、十二分に得ることができる、ただし日当たり(日射)はオーバーヒートするほどの可能性が高く、日射遮蔽は課題でした。

  「せがい」は、日射遮蔽、架構や組手の技術を可視化し意匠として表現できる、ファサードに陰影を付け深みを与える、印象的なデザインを表現できることなど、用即美とかパッシブデザイン上も優れた構法だと思い採り入れました。

 

 「時ノ寿木組みの家」はあなたが主役の家づくりを提唱しています、今回は住まい手が三和土の土間と荒壁塗り、塗装に参加し、記憶に残る家づくりになったのではないでしょうか。

 

建築前の土地

地鎮祭と敷地

作品データ

所在地: 静岡県 菊川市

延床面積: 104.76㎡

土地の形状: 平地

建物価格: 2000~2999万円

作品集

物件

■ 新明町の家

神明町の家は、高齢者の終の住処として計画されました、住ま...
物件

■ 中庭のある住まい。

「中庭を囲う家」は母屋の離れとして増築されました、母屋と...
物件

■ せがいの家

住まい手は、リタイヤ後の暮らしを、故郷で過ごそうと終の住...