中庭のある住まい。

  • 南面

  • デッキとモチノキある中庭を囲む居間(左側)と既存母屋

  • 中庭と子供室

  • 居間より中庭を見る、杉板の床は一寸の厚さの無垢板

  • 吹き抜けのある食堂、柱が食堂と居間を文節

  • 食堂を吹き抜けから見下ろす。

  • 中庭、デッキと濡れ縁

作品紹介

「中庭を囲う家」は母屋の離れとして増築されました、母屋と離れの間に挿入されたコートは、当初から視線の制御や室内外空間の相互貫入の役割と共に、増築と既存部分を離れず近すぎず、スープの冷めない絶妙な距離を保つ役目として構想されました。

 

 住まい手はエアコンに抵抗があったため、パッシブデザイン(日射熱、風、光を暮らしに最大限活用・調整できるように住まいを設え、省エネルギーの住まいをデザインする手法)は計画上の重要な柱となりました、母屋と離れの間のコートは風の道となり、庇のある広縁をイメージした回廊は日差しのコントロールを期待できます。

  居間の吹き抜けと高窓は開放感を与えると同時に、夏の日中は上昇気流を起こし通風と換気を促し、夏の夜は外の冷気が居住域まで落ちてくるヒートチムニーとしての効果があることはよく知られています。

   土壁は蓄熱・蓄冷性能が優れており、パッシブデザインに不可欠なアイテムとなります。

 大きな部屋の高窓と斜め天井は、日射を最大限取り入れる工夫、できるだけ明るくしたいという住まい手の要望を形にしました。

 軒の角度と出巾(120cm)は、夏至の南中時(太陽高度:78゜50´)により決定しまた。

建築前の土地

田園地帯、既存母屋との関係

作品データ

所在地: 静岡県 掛川市

延床面積: 88.17㎡

土地の形状: 平地

建物価格: 2000万円未満

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