海の見える丘の家

作品紹介

住まい手とは土地探しからのお付き合いだった。今回の敷地は当初のご希望よりは大きかったものの、なだらかな南斜面を持ち、遠景に海の見える絶好のシチュエーションに惹かれての決定となった。
建物はこの好環境をいかすべく、南に木製引き込み戸の大開口を持つ居間を中心に考えた。ここ(居間)に台所・タタミ間・水廻り・土間……とつながり、吹き抜けを通じて2階ともつながる。大空間を内包する住まいなので暖房器具には注意が必要だ。そこでご希望でもあった薪ストーブを採用した。 基本の骨組みは紀州材、室内仕上げも土・紙・石・木……と蓄熱性と調湿性を持つ自然素材を採用している。
大きな日差しを遮る庇、気持ち良い風の流れの室内では仕上げ材の性能にも助けられて機械依存の少ない生活が営める……と住まい手に好評をいただいている。驚くことに、エアコンは新築以来3年間一度も動いたことがないらしい。 土地を見ながら夢をふくらませていた頃によちよち歩きだったお子さんも今では立派なお兄ちゃん。
南斜面の緑も揃ってきた海の見える丘の家は、これからが住まいとしての本領を発揮するとき。穏やかでやさしい環境で、いつまでも仲睦まじいご家族を包み込んでいてくれることを願っている。

 

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作品データ

所在地: 和歌山県 田辺市

土地面積: 434.32㎡

延床面積: 136㎡

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