プロの住宅レシピ トラス構造で実現した大空間

一級建築士事務所 清建築設計室
清 利幸

トラス構造が美しく続く空間。

大きな吹き抜けを実現するための壁に収まらない大きな柱は、空間のアクセントになるようデザインされています。

トラス構造が室内から外へと連続して続くよう、窓の位置や形にもこだわっています。

玄関やテレビ台がある場所の天井を低くすることで、こもり感のある場所が共存し心理的安心感も生まれます。

トラス構造の三角が外観にもそのまま生きるよう、外壁と屋根に同じ素材のものを採用しています。

お客様が理想とするリビングは大きな吹き抜けの空間。
柱を立てることで空間が区切られてしまうことを避けるため、トラス構造(主に鉄橋や大きな建物で採用される構造)の天井を採用することで広々とした空間を実現しました。
トラスの軸組みが美しく見えるよう、天井の木目の見せ方や色にはこだわっています。天井は構造用合板にグレーカラーの木材保護塗料を使用していますが、木目が綺麗にみえ、かつ、木造の軸組みが美しく浮かび上がり奥行きを感じさせるように、いくつもサンプルを作成して微妙な明度を調整して決めています。通常、柱は壁の中に収まりますが、大きな吹き抜け空間をつくるためには、壁に収まりきらないサイズの長方形の柱が必要となります。そこで壁から出てしまう柱の部分が空間全体のアクセントになるようデザインをしました。
玄関部分やテレビを設置する部分に低い天井を設けることで、空間の中にこもり感のある場所をつくり、心理的に落ち着く居場所となるようにしています。さらに、天井に高低差があることで、より吹き抜けの広さが強調され開放感も生まれます。
開放的なリビングは、トラス構造が持つ均等で整然とした中に、どこかリズミカルさを感じます。

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