木竈

  • 東側外観。切妻屋根の妻面を見る。外壁は唐松板防腐処理加工の上、目板打ち。屋根はガリバリウム鋼板。自然との調和を最大のテーマとしている。 Photo by スパイラル小林浩志

  • 北側外観を見る。右手に玄関と車庫が見える。外部高さはなるべく低く見えるようにし、内部は天井が高く見える工夫をしている。

  • L型の間口からは遠くの山並みと畑が見える。開口高さは全て2100mmとしている。内側には障子が仕込んである。

  • 居間と寝室を見る。薪ストーブと自然とテレビが同じ方向に見えるように設計している。L型窓の下部には一部風抜きのための片引き窓を設け網戸を付けている。

  • 北側外観の犬走りを見る。虫及びほこりが入りにくいようにコンクリートテラスと犬走りを出している。

  • 食堂・台所・玄関方向を見る。

  • 浴室を見る。床は石貼り。壁は米ひば板貼り。

作品紹介

この木竈は別荘ではなく住宅である。

東京の暮らしを軽井沢に移して、クライアント夫妻の念願である終の棲家をつくり、自然の木々の中で新たな生活を楽しんでもらうための住宅である。

日本の気候風土を考え、使いやすさと美しさを両立させた住宅になるように設計した。

敷地からは、東南方向に野菜畑と美しい山並みが遠望できるため、何度も建築の配置を検討し、現在の位置にした。

結果として深く軒の出た建築を、あえて南に寄せた。北方向には広めに日当たりのよい庭を用意し、住宅の内部からは南北両面に明るい庭を眺められるようにした。その庭の力で、この住宅に日本建築の伝統的内外一体の空間が発生した。木竈の周囲の庭はクライアント夫妻が丹精こめてつくったものであり、自然への愛情がたくさん込められたものとなった。それは建築家としては、とても嬉しいことだ。

当然のこととして、居間・食堂のメインの開口部からは、それらの庭と広葉樹の大木を近くの眺めに採り込んで、横長に遠方の山が連なる景色を生け捕った。

作品データ

所在地: 長野県 軽井沢町

土地面積: 1252.92㎡

延床面積: 110.78㎡

土地の形状: 平地

施工会社: ダイエイ建設

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